サーシャが服を脱ぎ、ジェイルの下衣も降ろして雄の象徴を握る。
「やめろサーシャ!」
 言ってもやめないサーシャの手をつかもうとするが、ジェイルの手首はベッドに固定されていて叶わなかった。
 丹念に愛撫されるが、そこはほとんど反応しない。
「サーシャ、お願いだ、やめてくれ……」
 薄明かりの中で、目を固く閉じ眉を寄せて言うジェイルは官能的で、サーシャは扱く手を早める。しかしまだ勃ち上がらない。
「私では、やはり……だめですか?」
 悲しそうに言いながら、サーシャは後ろの孔の入り口をつつく。
「私の両親を殺した国王のものを、ここはもう咥えたのですか?」
 国王に与えられた刺激を思い出し、ジェイルのそれは僅かに熱を持ってしまう。
「貴方の家族だって、国王の所為で死んだのです。憎くはないのですか?」
「……国王の所為ではない。誰の所為でもないんだ……」
 隣国との境にある村は戦渦に巻き込まれた。国王の傍に立ったまま、淡々とした報告から自分の村の状況を知ったジェイル。自ら戦地へ赴くこともできず、辛かったに違いない。
「私は、国王が許せません」
 勃ち上がるところまでは反応しないジェイルのそれに、サーシャは痺れを切らす。
 肛門に入れる指を増やし、中を掻き回す。
「サーシャ、……やめて、くれ……頼むから……」
 感じやすい部分に指が当たり、思わず眼を閉じる。
「いやだ、ぁ、っ……」
 妹のように慕っていた少女に、こんなことをして欲しくない。だが、身体は反応してしまう。
「どうすればいいのですか……私は…………」
 サーシャは泣きそうな顔になる。彼女もこんなことは本意ではないのだ。できることなら、ジェイルに愛され、彼の意思で抱かれたかった。
 そんなサーシャを見て、ジェイルは自分を酷い男だと思う。しかし、こればかりはどうにもならない。
 彼女は隣の家の娘だった。サーシャの両親と仲の良かったジェイルの母は出産を手伝いに行った。ついて行った10歳のジェイルには邪魔をしないことぐらいしかできなかったが、命の誕生にただただ感動していたのを覚えている。
 小さな農村だったから、子供の面倒は村ぐるみでみていた。サーシャは特にジェイルに懐いていたので、母親が畑仕事をしている間の子守を頼まれることもあった。
 15歳になったジェイルが兵となるために城へ向かう時、大泣きに泣いて、でも最後には、りっぱになってね、と笑顔で見送ってくれたサーシャ。たまに故郷の村に帰っても、いつも一番に出迎えに来てくれた。その彼女とこんな行為をする気には、やはりなれない。
 やっと勃ち上がってきたジェイルのそれを口に咥えて手で扱きながら、もう片方の手で後ろへの刺激も続けるサーシャ。
「だめだ、離せ……サ、シャ、ぁっ……!」
 出産にも立ち会った10歳年下の少女。そのサーシャの口に精を吐いてしまった。生理現象ではあるが、ジェイルは自己嫌悪に陥る。手で顔を覆いたかったが、鎖に阻まれ腕は上がらない。
 ジェイルの出したものを飲み込むと、サーシャは彼に深く口付ける。
「もう……、いいです。皆さん、あとは好きにして下さい」
 口を離して言うサーシャの声はどこまでも悲しかった。

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