「大変だね、ジェイル兄ちゃんも」
 後ろで見ていた少年が声をかける。
「自分が女も男も沢山泣かせてることに、本当に気付いてないの?」
 少年が、顔を覆っていた布を外す。
「……!クーノか……、……何故、こんな……ところに……」
「僕、剣で身を立てるって村を出てきただろ」
 クーノもまた、ジェイルと同じ村の出身であった。
「兄ちゃんに憧れて、護衛官になりたくて、追っていったのに」
 年に一度帰れるか帰れないかという頻度ではあったが、たまに帰省する護衛隊長のジェイルは、村の少年達の憧れであったらしい。
 そして去年、サーシャについて都へ出てきた13歳のクーノは、兵になるための試験に落ちた。しかし人なつこい彼は街で日雇いの手伝いなどをして生き延び、城の門番にも可愛がられ、こっそり護衛隊の宿舎にやってくることもあった。お金も何も持たずに出てきて、日雇いの賃金では充分な食べ物も手に入らず、護衛官達に少しずつ食事を分けてもらうこともあった。
「村に帰ろうと思ったんだけど、くれた交通費使っちゃってさ。ライナスの兄貴に拾ってもらったんだ」
 城に出入りしていたという少年に、ライナスはサーシャのことを知っているかと訊ねた。すると少年がサーシャと同じ村からやって来たことが分かり、彼女について根掘り葉掘り訊いたらしい。
「交通費ぐらい、っ……戻って、くれば……やったのに……」
「悪いことをしたとは思ってたから……嫌われたくなかったんだ」
 また布で顔を覆った少年は、辛そうに息をつくジェイルを見つめる。部屋から出て行った男たちの声が聞こえる。何か揉めているらしい。
「僕が告げ口してくれば助けが来るよ」
「サーシャが……捕まってしまう。ライナスは、逃げ延びる……だろうが……」
 ここで見つかればサーシャも関与したものとして捕まえられるだろう。見つからずに洗濯小屋へ戻っても、男達を抜け道へ案内したのが彼女だということなどすぐにバレてしまう。
「大丈夫だよ。兄貴はサーシャ姉にベタ惚れなんだ。一緒に安全な所に居るよ」
「……最初から……」
「うん。最初からこういうつもりだったんだ。ごめんね、こんなことになって」
「……ライナスの奴」
「兄貴もちょっと兄ちゃんに腹いせしたかったんじゃない?」
「今度、会ったら……殴ってやる」
 同時に襲ってくる腹痛と快感に荒い息をつきながらも、安心したように言う。
「じゃ、行ってくるから、もうちょっと頑張ってね」
 少年が出て行くとすぐに男たちが戻ってきた。
「あ? あのチビどこいった?」
「まあいいじゃねーか」
「早くやっちまおうぜ」
 下卑た笑いを浮かべながら男の一人が取り出したのは、フリルのついた薄い桃色のエプロン。
「俺はメイド服が良かったんだがな」
「この方が着せるのに手間がかからないだろ」
 はだけたシャツの上に柔らかい薄桃色のエプロン、きっちりと紐が結ばれたままのブーツ。薬の効果か、ジェイルの勃ち上がったものが薄い布地を押し上げている。
 他の男が銀色の両手鍋をジェイルの後孔の下に置き、指を突っ込んで振動を続けるものを引き摺り出す。
「ぁっ……くっ……」
 入っていたものが抜けた瞬間、悪臭を伴って腹の中にあったものが噴き出す。
 両手鍋に当たり跳ね返った液状の便がエプロンの裾やジェイルの太股を汚す。
「……ぅ……」 
 薬で敏感になった身体はそれにすら快感を感じてしまう。
「チンポビンビンだぜ」
「そっちのケでもあんじゃねぇの?」
 男たちが嘲笑する。ジェイルは耐え切れず目を閉じる。
「ぁぁ、……」
 柔らかめではあるが固形の便が肛門を擦る。
 男に性器を握られるとビクンと身体ごと反応する。
「、ぁっ……は、……あっ……」
 与えられた刺激に白濁の液を放つ。排泄はまだ止まらない。
「ぁ…………」
 息をつくジェイルの萎えたそこから黄金の液が流れ出す。
「おもらししやがったぜこいつ」
 男が嘲るように言う。
 もう抵抗する体力も残っていない。ジェイルは目を固く閉じたまま、ただ助けが来るを待つ。

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