「ルー、僕がお前のご主人様だ」
「……?」
ルーはまだぼんやりとしている。
「わかったか?」
「っ……!」
念を押すと、何故か目を閉じた。
「ルー?」
「……! 貴様、何奴!」
顔を近づけ名前を呼ぶと、やっと目を覚ましたらしいルーが叫ぶ。
「聞いてなかったのか? お前はさっき僕の奴隷になったんだよ」
「訳の分からんことを!」
ルーの爪が僕の頬を掠める。
今まで倒してきた吸血鬼達とは比べ物にならない素早さだ。素晴らしい。
しかし、主人に反抗するとは悪い奴隷だ。
「お仕置きするぞ」
「あっ……!は……妙な術を……!」
僕はまだ何もしていないのに、ルーが床に膝をつく。
「くそ……」
彼は自分のペニスに手を伸ばし、僕が先ほどつけた輪を外そうとするが、外せないらしい。
よく見ると輪は彼のペニスを軽く締め付けている。なるほど、奴隷にできるとはそういうことか。
「悪い子だ」
「ぁ、んっ……!」
基準はよく分からないが、僕の言葉や感情によってペニスを締め付けるようだ。
しかしそれにしてもかなりの勃ち上がり方だ。
媚薬効果でもあるのかもしれない。もしくは彼自身の性癖か……
白い頬を紅潮させ涙を浮かべて床に座り込んでしまった彼のペニスを踏みつける。
「ん――!」
ビクビクと痙攣したペニスから、ドロリと白い粘液が流れ出す。
「誰がイッていいと言った?」
「ぁ……」
僕を見上げる潤んだ美しい紅の瞳。吸い込まれそうだ。

「この魔除けグッズというやつは、本当に効果があるのか?」
言いながら、ニンニクをルーの鼻先に近付ける。彼は眉を寄せ顔を背けたがそれだけで、弱点というほどのものではないようだ。寄せた眉も色っぽい。
十字架に至っては、眼前につきつけても僅かに首を傾げるのみだ。だが、おそらく無意識のものなのであろう首傾げを堪能できたのでよしとする。
僕がいい気分になったためか、輪の締め付けが止んだようでほっとしている様子のルーを見る。
何か使って仕置きをしてやろうと思ったのだが、この手のグッズの大半は気休めなのであろうか。
しかし次に聖水を取り出すと、彼は少し後ずさった。
「これは本物か……」
瓶の蓋を開けて傾ける。
ぽたぽたと床に落ちたそれは人間の目には無色無臭のただの水にしか見えないが、吸血鬼の嫌がる臭いでも出しているのだろうか。
ルーはさらに下がって鼻と口を手で覆っている。
「飲め」
「なっ、馬鹿を言え!」
「……お仕置きだ」

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