聖水の効果が現れてきたのか、ゆっくりと紅茶を飲むルーの顔色はどんどん悪くなっていく。
みぞおち辺りを手で押さえ、寒気がするのか身体は震えている。
これくらいでやめておこうか……。
突然、ルーの身体の緊張が解けた。意識を失ったようだ。
「思ったよりも効き目が強かったか……」
崩れかけた身体を背後から抱くと、弛緩したルーの身体からとうとう尿が排出された。
彼の座っている椅子の厚いクッションに染み切り床にまで落ちる。
それでも目を覚まさない彼は呼吸も弱まってきている気もする。
「……」
顔を覗き込んでいると、薄く開いた目の紅が見えた。
「!」
尿と共に聖水もある程度排出されたのだろうか。
「頭が、痛い……」
緩慢な動作で椅子の背にもたれていた身体を起こすと、今度は頭を押さえてテーブルに突っ伏す。
「っ……」
「出してしまえ」
僕はまだ意識が朦朧としている様子のルーの腰につけた紐を外し、彼の性器を取り出す。
聖水といえど念のこもったただの水だ。
おそらく、消化の過程で有害な成分が吸収されるというようなものではなく、体内にあるのがいけないのだ。
「出せと言っている」
命令口調で言ったのに、彼のペニスに付けられた輪は外れそうな直径になっている。
「早く」
ルーの頭を引き上げて咽喉の奥に指を突っ込む。
「え゛っ」
彼が水と胃液の混じったようなものを吐き出す。
「こっちもだ」
下腹部を押さえると、しばらくしてペニスの先からも勢いの弱い水が吐き出された。
「立てるか?」
「……」
潤んだ紅い瞳が見上げてくる。
肩を貸して立たせ寝室へ連れて行く。
こいつは棺桶で寝ているはずなのにこの屋敷には大きなベッドがあった。
「大人しく寝ていろ」
「──、」
彼が何事か呟いた。
感謝の言葉か謝罪の言葉か、それとも怒りの言葉なのか、掠れて聞き取れなかった。
「……すまない」
僕は寝息を立て始めたルーを見ながら呟いた。

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