「帰ったぞ」
金と土産を持って帰宅する。
食卓の上ではカレーライスとおぼしきものが湯気を放っていた。
「不味いぞ」
「うるさい」
「お仕置きだ」
でも随分と上達した、などと思いながら黙々とカレーを口に運ぶ。
食べ終わってルーの方を見ると、息を吹き冷ましながら食べている。
ルーが若干落ち着きのない様子だ。
「どうかしたか?」
「い、いや……」
彼は一瞬上げた目をまた伏せ、気持ち食事のペースを上げる。
「ならいいが……」
ルーが食べ終わったら、食器を片付ける。

「随分と長いな」
ルーが風呂から出てこない。
「大丈夫か」
覗いてみると彼は振り返って動かなくなった。
シャワーの湯が背に当たり流れる。
「なんでもっ……ない……」
「……?」
スラックスの裾をまくって浴室に入る。
「っ……」
ルーが慌てた様子で向こうを向く。
「…………まあ、大丈夫ならいい」
浴室を出て、わざと足音を立てながらリビングまで戻る。
そして忍び足でまた浴室の前へ行った。
僅かに扉を開けて覗くが、ルーは気付かない。
「んっ……ふ、ぁ」
シャワーの湯気の中、彼は自らのものを両手で扱いている。
先端に指の腹を当て執拗に刺激するが、まだ達せないらしい。
「くぅ……」
紅く染まった顔をやや後ろに向け、
指で後ろを触りかけたが、長く尖った爪に本能的な恐怖を覚えたのかまた手を前に戻す。
「んん……」
思い出したように乳頭を触り始める。
そのままその手を口元まで運び、人差し指と中指を口に含む。
しばらく舐ると、尖った爪に歯を立てて折る。
人差し指を再び後孔へ当て、ゆっくりと解し中に入れる。
「っ、ぁ……!」
前を触っていた手を乳頭へ持っていき、低い椅子の両脇に膝をつく。
そして先程まで座っていた椅子に股間を擦り付けはじめる。
「、っあぁ……はぁ……」
口の端から唾液が垂れるのも気にせず、中指も後孔に入れてグチュグチュと出し入れする。
胸を触っていた手を下ろし性器を触る。
「……!」
扇情的に背を反らしてやっと達したようだ。

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